パーソナルカラーの情報を探していると、
『セカンドシーズン』
という存在を目にすることがあると思います。
ここでは、わたしのセカンドシーズンに対する考え方や想いをお話させていただきますね。
わたしはセカンドシーズンの要素をお伝えしたほうが良い場合はお伝えしますが、そうでなければそこまで強くお伝えはしません。
その理由もお話します。
あくまでも、わたしが所属するカラー協会、そしてそこで学んだわたしの個人的な考えや想いです。
ほかのカラー協会やアナリストの方の考えを否定したりするつもりはありません。
このアナリストはこういう考えなんだな~と受け取っていただけたらと思います。
Contents
セカンドシーズンとはなに?
最近ではよくSNSでも見かけますよね。
「1stスプリングで2ndサマー」
こんな表記。
この場合のサマーがセカンドシーズンになります。
多くのセカンドシーズンの位置づけ
ざっくり言うと、
・1stシーズン➡1番目に似合う色(シーズン)
・2ndシーズン➡2番目に似合う色(シーズン)
です。
たとえば、
「1stスプリングで2ndサマー」
という診断結果だった場合はどういうことかというと、
「基本はスプリングですが、サマーの明るい色だったら似合いますよ」
(スプリングの色すべて+サマーの明るい色)
ですとか、
「スプリングですが鮮やかすぎる色は得意ではありません。その代わり、サマーの明るい色が似合いますよ」
(スプリングの中でも明るい色+サマーの明るい色)
こんな感じで表現されることが多いでしょうか。
あくまでもざっくりです。
後ほどご説明しますが、1stシーズンと2ndシーズンで共通する色の3属性がポイント。
共通するので多くの場合はセカンドシーズンも似合う色ということになります。
セカンドシーズンはその人の傾向
では、わたしが所属するカラー協会のセカンドシーズンの考え方をお話しますね。
わたしが所属するカラー協会では、セカンドシーズンをその人の傾向として位置づけています。
セカンドシーズンはあくまでも傾向であって似合う色(シーズン)ではない、これが多くのカラー協会やアナリストの方と違うかもしれません。
たとえば、先ほどから例にあげている、
1stスプリング2ndサマー
の場合、その人のシーズンとしてはスプリングですが、サマーの傾向(雰囲気)も持っているということになります。
もう少し詳しくお話すると、
『本来スプリングタイプの方はハツラツとしていて元気なイメージをお持ちですが、セカンドにサマーを持つ方はどこか上品でやわらかい雰囲気を持っている』
あくまでも一例ですが、このようなイメージ。
なので、サマーの色が似合うわけではなく、サマーの雰囲気も持っているというのがわたしの所属するカラー協会の考え方なのです。
この傾向をどのように取り入れて活かしていくのかはのちほどお話しますね。
なぜセカンドシーズンを出さないのか?
最初にもお話しましたが、わたしはセカンドシーズンをよっぽどのことがない限りはあえてお伝えしていません。
その理由は、
・結局その人の個性がぼやける
これが大きな理由です!
結果として、かえってお客さまを悩ませることにもつながると思うのです。
では詳しくお話していきますね!
その人の個性がぼやける
今回例にあげている1stスプリング2ndサマーの場合、スプリングの色もサマーの色もどっちも身につけていると、結局その人がスプリングなのかサマーなのかわからない人になる可能性があります。
つまり個性が際立たない!
明るく元気といえばそう思えなくもないし、上品でおしとやかといえばそう思えなくもないし……よくわからない人
なんて思われてしまうかもしれません。
「明るく元気」と「上品でおしとやか」は反対なイメージの気もしますよね。
色は3属性が大切
セカンドシーズンの位置づけでも少し触れましたが、色は「色相」「明度」「彩度」という3属性から成り立っています。
これにパーソナルカラーの考えを組み合わせると、
・色相 (WARM / COOOL)
・明度 (LIGHT / DEEP)
・彩度 (VIVID / SOFT)
となります。
先ほどから例に挙げているスプリングとサマーそれぞれの3属性は、
両方を見比べると明度であるLIGHTという要素が共通していますね。
これがセカンドシーズンの考え方に通じる部分。
ですが、だからといって明るいサマーの色が似合うという診断はわたしはしません。
明るい部分だけを切り取って、「お客さまはライトタイプです」なんてことも言いません。
わたしのカラー協会でこのことをよくお魚に例えるのですが……。
お魚を三等分にして考えると、頭だけ食べた場合はそのお魚がなんのお魚かはわかるかもしれませんが食べる部分が少なくて食べた気がしませんよね。
お腹の部分は、身はあるかもしれませんがなんのお魚だかわからない。
尻尾の部分はなんのお魚かもわかりにくいし、食べる部分も少ない。
お魚のどこか一部だけ出されても完全に満足しないですし、そのお魚の栄養だって満点ではありません。
1匹丸々食べて、そのお魚がどんなお魚かわかりますし、お魚本来の味も楽しめて栄養満点でお腹いっぱいになるのです。
パーソナルカラーもおなじ。
いくらLIGHT傾向があったとしても、「ライトスプリング」や「ライトサマー」といった1部だけをお渡しするような診断はしないのです。
スプリングであれば、WARM・VIVID・LIGHTのすべての要素を取り込んでこそスプリング!
すべての要素を使いこなしてスプリングを極めましょう!
わたしのセカンドシーズンの取り入れ方
わたしは1stオータム2ndスプリングです。
そんなわたしのセカンドシーズンについて、
・どのように表れているのか
・どのように取り入れているか
をお話しますね!
セカンドシーズンの表れ方
わたしのように1stスプリング2ndオータムの場合、共通する3属性はWARM。
ですが、スプリングのWARMに該当する色でもやっぱり似合うにはなりません。
オータムの色に比べれば、スプリングの色は全体的に明るさがあります。
オータムが得意なのは明るい色ではなく深い色なので、やっぱり色の方が目立ってしまうんですよね。
なので「スプリングのWARMの色が似合う」にはならないのです。
ではどんなふうにスプリングの要素が出ているかというと、周りからは、「親しみやすい」「明るい」と言われることが良くあるんですよね。
これ、スプリングが持つ特徴なのです。
もちろん、オータムの特徴である「落ち着いている」とか「大人っぽい」はずっと言われてきました。
10代の頃は「若さがない」って言われてましたから笑
なので前は「明るい」という周囲の言葉に、「落ち着いているけど明るいって?」と思ったこともあったのですが、パーソナルカラーを学んでセカンドにスプリングがあるからなんだなぁ~とスッキリしました。
セカンドシーズンの取り入れ方
セカンドシーズンの取り入れ方や活かし方についてお話しますね。
結論をいうと、『ファッションやメイクのスタイリングで取り入れる』です。
たとえばわたしの場合は、
・オータムの中でも明度が高い色を良く取り入れて落ち着いた中にも明るい雰囲気を出す
・オータムカラーで「パーカー+Tシャツ+デニム+スニーカー」といったスプリングが得意なアクティブなスタイリングを楽しむ
こんな感じですね♪
この2つは、おなじオータムでもDEEPやSOFTの傾向を強く持つタイプよりは雰囲気に合うと思います。
これは優劣ではなく、おなじオータムでも個性の違いになりますよね!
とはいっても、いつもセカンドを意識しているわけではありません。
THEオータムといった格好のときもあれば、「ちょっとスプリングテイスト入れてみようかな~」のように、そのときの気分で楽しんでいます♪
このセカンドシーズンをスタイリングに取り入れる方法は、また違う記事でも書きたいと思います!
サロン選びの選択のひとつに
今は、
「ベースカラーよりも明るさや彩度が大切」
「日本人は4シーズンには当てはまらない」
「シーズンに囚われていては本当に似合う色がわからない」
といった考えのカラー協会や流派、アナリストの方も多くいらっしゃるようです。
お客さまの立場からも、
「4シーズン診断より8・16・24タイプの診断のほうがより自分に似合う色を詳しく知られる」
という考えで好む方も増えてきているのかなぁとも感じております。
ただ、
・4シーズン診断=簡易診断
・4シーズンではパーソナルにフォーカスしていない
・4シーズン診断は似合う色がよくわからない
こんなお考えを持っている方に、「そうではないのですよ」というのを伝えたいなぁと思っております。
はじめにも書きましたが、違う考えのカラー協会やアナリストの方を否定する気持ちはありません!
こんな考え方や想いでパーソナルカラー診断をしている協会やアナリストもいるんだなぁ~と。
すでにセカンドシーズンまでのパーソナルカラーを診断された方は、参考になりそうなことがありましたらぜひ取り入れていただき、さらにご自身のファッションやメイクのバリエーションを広げることに役立てたらうれしいです。
これから診断を受ける方は、こんな考え方、こんなパーソナルカラー診断もあるんだな~と、サロン選びのひとつにしていただければ幸いです。
まとめ
今回、いつになく想いが募りすぎてとても長い記事になってしまいました。
ここまでお読みくださった方、ありがとうございます!
きっと、多くのカラー協会やアナリストと違いましたよね。
「似合う色を身につける」ことだけで終わらせず、色をとおして本来自分が持つ魅力やチャームポイントを見つけ、ご自分の個性の土台をしっかり築きたい方はとくにご満足いただけると思います♪
こちらの記事もお読みいただけると、よりわたしのパーソナルカラーに対する想いや、一般的なパーソナルカラーと少し違うように感じる理由がわかるかもしれません。
パーソナルカラー、色をとおしてご自身の個性を見つけ、ほかのだれでもない“自分”を作り上げてきましょう。